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小学生が発案した「分数ものさし」がついに商品化!
小学5年生(当時)の山本賢一朗くんが夏休みの自由研究で作ったという「分数ものさし」が、ついに発売されました。ちょうど、2年生の娘が分数を極端にいやがっているので、ものは試しと手渡してみることにしました。
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分数ものさしとは何なのか
- 1/12が基本単位
- 12cmが“1”(半分の6cmは1/2)
- 約分関係はタテにならんでいて、タテ列は同じ大きさを表している。
- 5つの分母が使える。分母が12、6、4、3、2の分数が長さで表されている。
- 目盛りは15cmでふつうの定規としても使える。
という商品です。表紙にはこう書かれています。
算数「最大の壁」を簡単にクリア!小学生が発明した魔法の教材
正直にいうと、何がどう魔法なのかが、私にはわからないのです。本格的な分数に入る前からつまずいている、小学2年生に手渡してみることにします。
SBS(静岡放送)JNNニュース 2017夏 こどものチカラ 2017.8.18
なぜ分数を苦手に感じているのか
2年生の教科書に出てきた分数は、1/2と1/4だけ。分数の足し算も3年生からだし、どこもつまずきようがありません。教科書に出てくる内容は理解はしているようですが、それ以上すすむことを極端にいやがるのです。4年生、5年生と進んで、約分やら通分がでてきたら、どうなることか。
分数を理解させるために、実生活で何度も説明をしました。1年生のころから、サイゼリヤに行った時は必ず、マルゲリータピザを切り分けながら分数の説明です。
とにかく、いやがります。ピザを早く食べたいから、考えることを拒否しているのか?と、自宅で丸いパンを切り分けて話しても同じでした。どうもイメージがしづらいようです。
分数ものさしの考案者である、山本賢一朗くんのあいさつ文を読んで、初めて気づきました。分数は小学生にとって、わかりにくいものらしいです。
そうなのか。小学生だったころの私は、ただ何も考えず機械的に計算をしていたような記憶があります。
2年生に分数ものさしを手渡してみた
5年生が発明した商品。というだけで、すごい食いつきようでした。表紙の山本賢一朗くんの写真をみて「お兄ちゃん、かっこいいね」なんて言いながら見つめています(確かにイケメンだし、何より賢いオーラがぷんぷん)。
商品についているドリルと一緒に手渡しました。分数嫌いになってもらっては困ると、母なりに心をくだいて優しく優しく説明を添えて一緒にやりはじめた数分後。
「お母さん、一人でやりたいんだけどいいかな」
なんと、戦力外通告。そして一人で分数ものさしを使いはじめました。
分数ものさしの付録ドリルがいい
分数ものさしは、このドリルもいいのだと思います。分数ものさしだけなら、マネしようと思えば類似品を手作りで作れそうです(失言お許しを)。
わかりやすいドリルと一緒に使うから、分数ものさしという商品のすごさが引き立ち、理解が進むように思います。
分数を習っていない子が、ドリルを一人で進められるレベルからスタートしています。ものさしで線を引くところからはじまります。まだ4ページしか進んでいませんが、自ら進んでドリルをやっているという姿だけでも驚きです。
やっぱり、5年生のお兄ちゃんが作った商品というのが、モチベーションにつながっているようです。
2/3と3/4は、どちらが大きいのか。
分数ものさしで解けたといって、それはまあ一人で感動していました。娘をみていると、分数はぱっと数のイメージができないことが、きらいになる原因だったのかなと思います。分数ものさしの発売が、2年生の冬で幸せです。
分数のかけ算も、分数ものさしを使って考えると、大人の私(算数が苦手)も納得することができました。どうしてそうなるのか、を目でみて納得することができるから、魔法の教材ということなんでしょうね。
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ご本人登場の解説動画もついている
ドリルの下のほうにQRコードがついていて、アクセスすると山本賢一朗くんご本人が登場されていました。考案者自ら、使い方を説明してくれています。学校で習う方法と、分数ものさしの考え方、それぞれ別で解説をしているところが、さすがだなと感じました。
分数のわり算は、なぜひっくり返して計算をするのか。これを彼が動画で説明してくれているのですが、まあ、わかりやすいこと。恥を忍んで告白します。5年生の彼の解説で、「なぜ分数の計算は、分母と分子をひっくり返して、かけ算をするのか」を理解することができました。
私が行く書店で、必ず目立つ場所におかれているこの本。帯におおきく、分数のわり算が出ているのです。何度も手に取りましたが、読むのもいやで逃げていました。授業で出てくるまでいいか、と先のばしにしていた分数のわり算。クリアできてほっとしました。少しずつ、娘と一緒に勉強していきたいと思います。