春期講習は楽しく行ければそれでよし
親の私は、塾の雰囲気を知りたい。新5年生からの通塾を希望する娘にも、来年、新4年生から通いたいと言わせたくて、春期講習へ送り込みました。
内容は3年生の先取りなので、ついていけなくても、とりあえず楽しんでいってくればよしという控えめな目標をたてていたのに。結果はまさかの初日リタイアです。
「うるさくて集中できない」
帰り道、娘の第一声がこれでした。
「明日からもう行きたくないよ」
予想外の答えにあぜんとしました。話を聞いてみると、低学年クラスあるある話という感じです。楽しくなっちゃったら、盛り上がってしまう瞬間もあることでしょう。
ましてや新3年生の春期講習です。本格的な中学受験プログラムが始まる前の今は、「塾は楽しいな、ここでなら勉強できる!」という気持ちにさせることも、塾側としての大事な目的のはずです。
それでも娘からすると、先生に当てられたのは別の子なのに、答えがわかるからと勝手に話すとか、そういう小さいことも信じられない様子でした。
「うるさい所でがまんして勉強するなら、家でやっていたほうがいい。もう辞めたい」ということで、まさかの初日リタイアとなりました。
ご縁がなかった
区立小学校へ通っている娘は、1年生・2年生とクラスのお友だちや担任の先生に恵まれ、とても落ちついた(恵まれすぎたともいう)環境で生活をしてきました。
「授業中は先生の話を聞くもの」という価値観で育ってきた娘にとって、先生の声が聞こえない(ときがある)という環境が信じられないようです。
周りに聞いてみると、塾がうるさいというのは、4年、5年生の間はちらほら聞く話らしいです。ましてや受験生としての意識がないであろう低学年ならなおのこと、元気いっぱいの授業になっても不思議ではないと友人にも言われました。
どこの塾だから、どのクラスだから、どの先生だからどうという話ではなく、単純に今のこの新3年生の春期講習という時期は「運・相性」もあるのかなと思います。
仮に、ビシっと厳しい口調で抑えつける先生であれば、それはそれで娘が怖がって塾をいやがったような気もしますし、単純に今回はご縁がなかったのだろうと感じています。
塾の対応はパーフェクトでした
先生には正直に話をしました。今、無理に通わせて塾ぎらいにさせてしまうのが怖いと言いました。
わが家は最初から新4年生からしか塾に入れないと言ってありますし、成績優秀者でもありません。
塾の先生の立場になって考えても、新3年生・春期講習参加者の中でも、追いかける必要性がない(見込みなし・春期講習限りの)生徒です。
そんなわが家に対しても、とても親身になって話をしてくださって、2回も電話をくださいました。塾をキライになってほしくない、いやな印象を残してほしくない、個別で授業を受けにこないかという話までくださって、ただただ申し訳ない気持ちです。
すごくいい先生でした。私の中では、この塾に対して悪い印象はありませんし、娘にはここが合うのでは?と思っています。
そしてこの先、どんな環境でも集中できる子に育てていかなければ、ということを私も春期講習で学ぶことができました。
娘は「やっぱり塾より、家でZ会をやっているほうがいい」という気持ちになったようで、はじまったばかりの中学受験コースを楽しんでいます。それはそれでよかったのかな。