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なぜ、こんなに簡単な問題が解けないの?
この記事(ブログ)は、わが子の算数の不出来に頭を抱えている方向けです。
大手中学受験塾で偏差値50を超えているような方には、何をギャーギャー言っているのかな?という内容になりますので、ご注意ください。
予習シリーズ4年生(上)1週目でつまずいた
私は、娘が中学受験の勉強をはじめたばかり(新小4)のときに、なぜこんなに文章問題が解けないのか不思議で仕方がありませんでした。
「読めばわかるじゃないの」と、言ってもなんの解決にならないセリフを言いたくなるというか。
わが家は、新4年生を四谷大塚Aコース・算数は下から数えたほうがうんと早い立ち位置からスタートしました。
進学くらぶ(自宅学習)で学んでいたわが家は、第1週(かけ算とわり算の文章問題)に思いきり転びました。ビックリするくらい、解けませんでした。
1行問題ならともかく、条件が2つ出てくるともう完全にアウト。長いすの問題(●人ずつ座ると〇人座れないみたいな)を、きちんと解けるようになったのは2週目以降でした。
あの頃の私は、Aコースですらついていけないという事態に驚き、ただただ必死でした。必死のパッチという言葉がぴったりくるくらい必死でした。振り返ってみても、精神的に一番きつかったのはこのころです。
そんなわが家を救ってくれたのは、線分図でした。
線分図の特訓について
あの頃の娘は、同じ学年のお友だちに比べて理解スピードが遅く、不器用なタイプの子でした。
だからこそ、3年生の2月(新小4)という早いタイミングで、線分図を書く特訓をせざるをえなかったのだと思います。
普通は、という言い方をすると娘に悪いですが、新小4の2月に出てくる問題なんて線分図がなくても解ける子が多いです。算数がそこそこ得意なお子さんなら、図が必要になる問題は5年生以降あたり?
ちょっと話がそれますが、わが子の算数に頭を抱えている方は冷静に間違えた原因を分析するといいかもしれません。
- 自分の文字が汚くて見まちがえた計算ミス
- 足し算、ひき算のうっかりミス
- 解答用紙に書き間違えた
というミスなら、優秀なお子さんでもゼロにはならないと言いますし、テスト慣れで何とでもなりそう(本人の意識改革を待つしかない?)な気がして、新4年生という幼さが残る子にガミガミ言うのは気の毒な気がします。
そうではなく、新4年生のこの時期であっても、決して楽観視してはいけないミスは、こっちじゃないかと思うのです。
- 問題の読み間違え
- 割る数と割られる数の間違えといった、根本的なところを間違えているミス
これらは子ども側は「まったく危機感を感じていない」ミスだと思いますが、こういうのを放置しておくと、のちのち引きずることが多いように、素人母としては思います。
問題の意味がわかっていなかった
娘は条件が2つくらい重なると、正確に問題の意味をとらえることが怪しくなっていました。
そんな娘でも、線分図を特訓したことで整理して物事を考えられるようになったのです。夏休みを過ぎたころには、算数の基礎が固まってきたのか、勉強スピードがぐんと上がってきました。
それもこれも、線分図が書けるようになった状態で、問題数をこなしたことだと思います。
線分図の特訓は、親にとっては苦行しかない
こちらの橋本先生の本を、必死で読み込みました。そしていざ、本に出てくるとおり娘に教えようとすると、ビックリするくらい大変でした。
恥をしのんでいいますと、一行問題レベルの文章問題を線分図を使って解くのに、2問で3時間かかりました。予習シリーズの基本問題1ページを、線分図で書けるようになるまで、娘は6時間かかったのです。
大人が思う以上に、子どもにとって線分図はむずかしい
もし、塾で線分図の書き方特訓という講座があるなら、2万円くらい使う価値は十分にあると思います。私なら絶対に払います。4科目全体をふんわり学習する春期講習に行くより、よっぽど効果があるのではないかと思うくらいです。
線分図の書き方をマスターするためには、簡単な問題からやるしかありません。
「こんなに簡単な問題は、図なんて書かなくても解けるのに!!」
ただでさえでも線分図の必要性を感じていない、いらだちを抱えた子どもに、図を書く必要性を理解させ、まずは線分図の練習からはじめる…ハードルは高すぎます。
よほど素直なお子さんならともかく、ふつうの小学生は反発してくるはずです。
先に言っておくと、算数の成績問わず10歳後半~11歳くらいの年齢にもなれば、多くのお子さんが書き方を教えればすぐ線分図を書けるようになると思います。
そのくらい3年生と5年生は、脳の作りというか理解力に差があるように感じています。あれだけ理解スピードが遅かった娘ですら、今では想像できないくらい作図が早くなりましたし、新しい単元に対する理解が早いです。
都市伝説のように聞く、5年生の後半から中学受験の勉強をはじめて華々しい成績を出すお子さんは、そういうのも関係していると思います。本人の成長に応じた勉強が、一番効率がよいのでしょうね。
がんばる価値は十分にある!
四谷大塚の予習シリーズは、1週間でつぎつぎに新しい単元がでてきます。直近で大きな山は、4週目の和差算だと思われます。和差算こそ、図を書いて解くことに慣れているかどうかは大きいです。
5年生で出てきた割合の問題なんて、図が書けなかったら娘は一体どうなっていたことかとぞっとします。
図を書くことで、頭の中が整理されるのは間違いありません。
予習シリーズは、4年生の1週目に文章問題、4回目に和差算がでてきます。その間、違う単元が入ります。個人的には和差算までに図を書いて解くという方法をマスターしておけば、その後もそこまで苦労せずBコースにいけると思います。
このプレジデントFamilyにも、算数の力を伸ばすのは読解力だとありました。