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5年生が開発した「分数ものさし 」
静岡の小学生が夏休みの自由研究として作った「分数ものさし」が商品化されています。とにかく分数をいやがる2年生の子に「分数ものさし」を手渡して、1週間で通分を理解することができました。
自分からキライな分数に近づいていった
娘はとにかく分数が苦手でした。考えるのを拒否する感じです。2年生にとって、分数の学習範囲は1/2と1/4など簡単なものだけ。足し算も出てきませんし、ただ意味を理解するだけです。それでも分数の問題をみるだけで、いやそうな顔をしていました。
「分数ものさし」を買ってすぐ記事にしたのがこちら。あれだけ分数をいやがっていた娘が、「分数ものさし」を使ってすぐ、分数に親しむようになりました。それだけで買った価値があったと思います。
私たちは算数の先取り学習ができない親子なので、この先の分数は3年生以降の教科書かZ会で登場するまで、待とうと思ったのです。
「分数ものさし」がないときは、どうすればいいの?
「分数ものさし」にはドリルがついています。私は娘から「一人でやりたい」と言われていたので、放置していました。気づけば足し算まで進んでいたようです。
娘がこうして、一人でわからない勉強を進めるなんてことは【一切なかった】ので、珍しいこともあるものだと夫婦で感心していました。単純に「分数ものさし」を使うのが楽しかったのかもしれません。
分母がちがう問題も「分数ものさし」さえあれば、2年生でも解けます。娘が私に「分数ものさしがないときは、どうすればいいの?」と聞いてきたので、教科書で教えるであろうやり方を説明しました。
娘はなぜ分数がキライだったのか
少し話がそれますが、娘が分数に慣れてきたころ私に言いました。
「分数には、イチが入っているでしょ。それが意味わかんなかったんだよ」
は?イチ?となる私に、指をさして教えてくれました。
イチって、漢字の「一」のことでした。算数だよ?漢字が入るわけないよね。っていうのは、大人の言い分で、娘はそれだけで「意味がわからない」とシャットアウトする理由になっていたようです。
3/4とかも抽象的に感じてしまうようで、何のことかわからないというのが娘の言い分でした。私は必死でピザを使って1/4や3/4を説明をしていましたが、ピザと一緒に数字を書いて見せたほうがよかったのかもしれません。
分数はよくわからない数字というのが、娘の中にあった苦手意識の正体でした。
「分数ものさし」が魔法の教材のわけ
娘にとって「分数ものさし」は、分数を可視化してくれるツールになりました。可視化できると、ぼんやりとした世界が現実の数字になるのでしょう。
分数に対して拒絶反応をしなくなったことで、「分数ものさしがないときは、どうすればいいの?」なんて意欲的になったのだろうと思います。
「これはむずかしいねえ」と言いながらも、分母がちがう単純な足し算ができるようになりました。先取り学習ができない私たち親子にとって、5年生の学習範囲をかじったなんて快挙といっていい成果です。
ちなみに娘は、「分数ものさし」のドリルをこれ以上すすめるとむずかしくて大変そうだと察したらしく、ドリルを1人で一切やらなくなりました。ここ1週間ほど放置されているので、しばらく出番は遠のきそうです。
それでも「分数ものさし」を、普通のものさしとして使えるようにしてくださって助かりました。次の出番がくるまで、紛失しないように「分数ものさし」を使いつづけることにします。