開成中学の「カニ弁当」問題がおもしろい

低学年の日々

中学受験の入試問題は、けっこうおもしろかった

今日までに4つの塾の入試分析報告会へ行きました。入試問題を先生に解説してもらうと、国語と社会は入試問題をおもしろいと感じます。私は歴史が苦手なので、ほぼ覚えていませんが嫌悪感はありません。

反面、算数はやっぱりわかりません(おはずかしい)。場合の数とか、解説文を見ていても頭がキーっとなりそうです。理科は知識部分を思い出せば、少しは何とかなりそうな気がします。

算数はともかく、これから娘が取り組むであろう勉強に対して、私自身が前向きな気持ちになれたことだけで、入試分析報告会へ行ってみてよかったです。

2018年度 開成中学 国語「カニ弁当の仕入れ」

「適性検査型」の問題

今日まで見てきた2018年度の入試問題で、一番おもしろかったのが開成中学で出されていたカニ弁当の問題でした。四谷大塚では先生がじっくりと口頭でお話され、日能研ではパネルディスカッションのテーマにもなり、資料に大きく出ています。先生方の間でも、注目を集めた問題だったようです。

*四谷大塚のホームページ【過去問データベース】から、実際の問題文と解説をみることができます。

北海商事株式会社が、取引先のデパートが北海道物産展で販売するために、カニ弁当を仕入れるというお話です。

  • 大規模デパート新宿支店 担当:大西→500個のカニ弁当を発注し18時までに完売
  • 規模が小さめデパート池袋支店 担当:小池→450個のカニ弁当を仕入れ、20個売れ残り

部長は新宿支店の大西社員を評価し、社長は池袋支店の小池社員を評価するという文章でした。

問題そのものは、文章と表(グラフ)から読みとれることを30字前後で4つにまとめる「適性検査型」の問題だそうです。受験者の意見を求める文章ではありません。

四谷大塚の先生が「受験生の意見を求めてもおもしろかったと思う」と話されていましたが、確かに小学生の考えを聞いてみたいです。開成を受けるような秀才くんたちとはいえ、まだ12歳です。吹き出すような文章もあったかもしれないな、と思います。

2年生に意見を求めてみた

それにしても、小6の男の子が「新宿支店の大西社員は閉店前に完売させたものの、18時以降の客のニーズにはこたえられていない」ということに、気づくことがすごいと思います。機会損失という言葉を知らなくても、その視点を持てることに感心します。

娘に「ものすご~く賢い中学校の問題だよ」といって、私が口頭で問題をだしてみました。最初から、どうして弁当が売れ残った社員のほうが、社長に評価されたのか意見を求めてみました。

娘はうーんうーんとうなりながら、「(最後まで)ちゃんと働いたから」と言っていました。正解にかすってもいませんが、自分の考えを答えられたのでよしとします。

2018.4.1追記 ビジネス誌でも、この話題が取り上げられていました(↓こちらのブログ記事↓)。

週刊ダイヤモンドの中高一貫校特集がおもしろかった

2018.04.01

記憶力勝負の単純な問題より、うんとおもしろい

今朝の朝日小学生新聞に、同じ開成中学の社会の問題がでていました。生徒と先生がオリンピックに関する話をしている会話調の文章から、地理や歴史に関することが問われています。

アテネ・ロンドン・ベルリン・モスクワを世界地図から場所を答える問題がありました。モスクワの場所は、白地図を前にすると急に自信がなくなりましたが楽しかったです。

東京オリンピックが開かれた1960年代の日本はどんなことがあったのか、という感じで歴史の問題が出ています。こういう問題のほうが、解いていても楽しく感じます。

歴史はともかく、地理は楽しく覚えたほうがいいでしょうし、3年生のうちに日本地理に極力なじめるよう考えていきたいと思います。食材を通じて、農産物からせめていきたいと考え中です。

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娘がまたミリリットル・デシリットルの単位を忘れてしまったようです。んもー!いい加減、覚えてくれ!(開成中なんて解かせている場合じゃない)

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