松永暢史さんの本はおもしろい
ここ数年で発売された人気の受験指南書は、立ち読み・流し読みも含めほぼ目を通した気でいましたが、大事な本を読み忘れていました。復習ドリルを買いに行った書店で見つけた本です。
私が買って読んだのは、2007年に発売されている↓こちらの本↓の文庫本でした。
出版日が古い本は意識的に読まないようにしていたのですが、これは読んでよかったです。久しぶりに頭をガツンとやられた気がしています。
松永暢史さんといえば、人気の育児書を書かれている方だったので名前だけは知っていました。今回の本は私には刺激が強かったです。
塾に行くのは半年だけでいい!
本の帯に書いてあることを書いてみます。
- 基礎学力がないのに塾に通わせるのは自殺行為!?
- 塾は“営利団体”であることをお忘れなく
- 進学塾をピンポイントで利用する方法
- 塾を決めるときは、夫婦で説明を聞きに行く
- 子どもの学力を伸ばすのは、親次第
- 子どものタイプ別・教育産業の使い方……etc.
大多数派を真っ向から否定している本でした。かといって、内容が過激かといわれるとそうではないのです。「たしかにその通りだよなあ」ということが多くて、でも耳の痛い話も多々ありました。
男の子と女の子のちがい
著者の方は、男の子が本格的に勉強をするのは14歳からで構わないというご意見です。反面、女子がめざすべきレ―スの形は、競馬ではなくマラソン。コツコツ学習で先頭集団をめざせと書いてありました。
もちろん、男女ともに全員にあてはまる話ではありません。
それでもうちの娘に限定していうなら、大多数の女子がもちあわせている性質をモロに持っています。コツコツ努力を重ねる派であり、女の子の特徴としてよく挙げられている一般論が思いきりあてはまります。
親に必要なのは、子どもを観察する力
- ライバルと競い合うことでぐんぐん力を伸ばすタイプ
- プレッシャーがかかればかかるほど、「火事場の馬鹿力」を発揮するタイプ
こういうお子さんの場合は、大規模の進学塾でライバルに負けじとがんばることができるとありました。
夫と話し合いましたが、どう考えても娘は1位をめざしてがんばるタイプではありません。私の勘違いかもしれないと思い、娘にも聞いてみました。
- たくさんのお友だちとテストの点数を競い合ったりして頑張る塾
- 人の点数を気にせず、1人でもくもくと勉強する塾
「そりゃあ②に決まってるでしょ!」即答でした。聞かなくてもわかるでしょ、的な言いっぷりです。
こういうタイプの子は、家庭教師をつけて競争のない環境で学力を上げ、自信が持てるようになってから進学塾を利用するのが賢いやり方だと書かれていました。
長くなってきたので、また続きは別の日にします。来年から塾へ入れる気まんまんだったわが家にとって、ひとつの大きな分岐点になりそうです。