受験直前期に追い上げるのが男子
スイッチがはいった時の男の子はすごいという噂を聞きます。
ネット上の口コミでもよく見かけますし、身近な先輩ママからも話を聞きました。のんびりしていた男の子も受験の3か月前になると、目の色を変えて勉強に向かって一気に追い上げるという話です。
先日、そんな男子になりそうなお子さんを目撃しました。
図書館で宿題をしていた男の子
娘が算数の塾へ行っている間、私は図書館へ行き資格試験の勉強をしています。
私のすぐ隣にお母様に連れられた小学生男子がやってきました。娘と同じ3年生か、4年生かという感じの男の子です。
どうやらここで(たぶん夏休みの)宿題をやっておくように、という話をされたようでお母様は彼を残して図書館を出られました。
お母様がいなくなった後、彼はすぐ席を離れどこかへ行ってしまいました。
そして戻ってきた彼は、ドラえもんをよみはじめました。私はお隣の彼が気になって仕方ありません。
自習するための机なので、周りは高校生や大学生風の方も多く、私も含めみんながテキストに向き合っています。
熱心に漫画を読んでいるのは彼だけです(いってみれば、ちょっと浮いていた)。
抜き打ち検査に来たお母様と親子バトル
1時間ほどたち、お母様がやってきました。ドラえもんが見つかってしまい、彼はこっぴどく叱られています。
小声でも隣にいると聞こえてしまうので、ついつい聞き耳を立ててしまいました(ごめん)。
〇時までに終わっていなかったら、家に帰って続きをやりなさいと、お母様はご立腹の様子です。
彼は家に帰ったらゲームをするから宿題はしない!と言い張って親子バトルがはじまり、そのままお母様は怒ったまま図書館を出ていってしまいました。
まだ彼はドラえもんに夢中です。私のほうが「そろそろやったほうが…」とそわそわしてきます。
ラスト30分、ついに彼が宿題に手をつけた
そして約束の時間までのこり30分になったところで、ドラえもんをとじて彼がドリルを取り出しました。
こっそりドリルをのぞくと、娘と同じ範囲だったので彼は3年生のようです。
そしてスタートした彼の早いこと早いこと。すばらしい集中力に計算スピード。思わず彼を見つめてしまいました。
娘にあの計算スピードで解けといえば、10分で泡をふいて倒れるでしょう。いや、5分で根をあげるかもしれません。
彼はそのまま素晴らしいスピードを持続したまま、あっという間に算数ドリルを終わらせました。
そして休まず国語に取りかかりました。猛スピードを持続できる集中力に感動しました。
「あなたの息子さんはすごいですよ!」
彼のお母様がお迎えにくる時間まで、のこり5分というところで私は離席しました。
お母様に彼がこの25分間、どれだけ集中して猛スピードで解いていたか、見てほしかったです。
よそのお子様が本気で集中して勉強している姿を見たのは、男子女子ふくめ初めてだったので、おどろきました。
家に帰って娘にそれを伝えると、「私にはできないなー」と笑っています。のんびりマイペースでやりたい娘とは正反対のお子さんだったのでしょう。
あの彼が受験生になって、本気になって取り組めば、それはそれはすごいと思います。いいものを見せてもらいました。男子ってすごい!