中学受験に「必勝法」はないが「必笑法」はある
おおたとしまささんの新刊を読みました。
一部、なんとなく読んだことがある内容に感じたところがあったのは、ヨミウリ・オンラインに出ていた記事を、大幅に加筆・修正された内容だからのようです。
私にとっては「その通りだな」と感じるところが多い本でした。しばらくの間、私のバイブルにしようと思います。
「たかが偏差値、されど偏差値」の志望校選び
今は娘を、中高一貫校へ入れたいと考えています。勉強面だけでなくクラブ活動、その他において、娘にとってメリットが大きいと判断したからです。
その為には、落ちたら公立という考えをゼロにして、親の私たちが準備をする必要性があると考えています。
どこかには合格できる確率を計算する
併願戦略立案について書かれている章がありました。不合格になる確率をかけあわせることで、全滅の可能性が出せるそうです。
例えば合格可能性が20%、30%、50%の3校だけしか受けないと、28%の確率で全滅してしまうと出ていて勉強になりました。
こういう時、学生時代まじめに勉強してこなかったことが悔やまれます。
この確率の問題は、中学受験算数に出てくるレベルなんだそうです。へー!!そうなんだー!!と、新鮮な気持ちで読みながら、頭が弱すぎる自分が情けなくなりました。
それはさておき、わが家は娘の中学受験において、危険な賭けに出るつもりはありません。28%の確率で全滅なんて、ハイリスクすぎます。老後の資金にする予定だったお金を投資するのが惜しくなるので、今すぐ撤退してくれと思うからです。
入試当日の体力面・精神面での状態も考慮する
2月1日の午前午後に受験をして、夜に判明した合否によって2月2日の受験校を変える作戦も珍しくないと出ていました。
まるで複雑なパズルを解くような作業のくり返し。親の論理的思考力が試されます。それがいかに難問であろうが、最適解を見つけ出す。それが、「中学受験必笑法」における、親の重要な役割です。
引用元:中学受験「必笑法」 (著)おおたとしまさ
無理、無理。私にそんなこと求められても困るって。
こればっかりはもう、努力で補えるものではありません。こういうことを聞く前から、受験する学校については、夫と娘だけで考えてもらおうと思っていましたが、改めて決心しました。
私は情報をとってくる側に専念します。併願戦略を考えるのは夫の仕事。「戦略立案は得意でしょ、ついでに娘を説得するのも貴方の仕事ね」そういって、最後のカードを引く仕事は彼に押しつけます。
その代わり向こう3年間、夫は勉強にノータッチでいい、嫌われ者役は私だけでいいと思うことにします。
必笑Q&Aが特によかった
心理カウンセラーでもあるおおたさんが、お母さんの質問・相談に多数答えていらっしゃいました。その回答が心を感じるというか、当たり障りのない言い方、教科書的な言い方ではないのが良かったです。
- 御三家以外はダメという夫を説得するには、どうしたらいいでしょうか?
- 夫が息子に怒鳴りながら勉強を教えているのですが。
- 第二志望に進学。本人は気に入っている学校なのに、夫が否定的で困っています。
こういう相談を読むと、ノータッチな夫でよかったとも思ったりします。
つい最近まで、私が娘に怒鳴りながら算数を教えていました。夫にやんわり注意されると、逆ギレしまくりでした。恥。
あのまま行っていたら大変なことになっていたと思います。母娘、2人で共倒れしたでしょう。わが家は私が算数から手を引いてよかったです。
私は読んだ本の内容をすぐ忘れてしまうので、しばらくの間はこの本を意識的に読み直して、考え方がブレてしまわないよう気をつけていこうと思います。